なぜ日本は自然派大国なのか
ということに、僕自身の少なく限られた経験からですが自分の中ではっきりとした答えが出ています。
僕は自分で店を始める前の2010年以前から、じわじわとそういった[自然派ワイン]という言葉を少しずつ聞くようになり、それを売りにするお店もちらほらあったように覚えています。当時敏感な方たちは意識的にいち早く始めていたのかもしれませんね。今や先駆けとなっているいくつかの有名店の方々のお店がそうですね。僕は今でも変わりませんが良いものは良いと捉えていたのでそういったジャンル分けはせずに知らず識らずのうちにリストに加えていました。
さて、[なぜ日本は自然派大国なのか]
僕の答えは賛否両論、もしかすると否としかとらえられないかもしれません。
今までの経験でのここまでて感じている完全に個人的な結論としてですが
・言葉や目新しさ流行りファッション性による若い世代の増加
・ワインやアルコールを苦手としていた層の新規参入
大きく分けてこの2つで間違いありません。
そして少なからず2つはリンクしています。
また、ネットや様々なメディアでは切り取るようにそれらのワイン関連ばかりがクローズアップしたりされたりしてしまっていて特に参入したての若い世代の飲食業を含めた一般人はなかば誘導されるかのようにそれらの部類に入っていきます。
そしてそれらの人とそうでない人は見事に2分割してしまっていると言っても過言ではなく、僕には飲み手に[自然派]か[反自然派]かの派閥さえあるようにみえるます。その派閥は特に年齢により顕著になります。昔から飲んでいる人は流行りやファッション的要素を気にする傾向は少なく、多くの方が飲み慣れてきたものを好むからです。何事も新しいものはすぐに受け入れられない、または否定しがちになってしまうのは否めないのですから、よほど直感的に美味しいと感じない限りは[反自然派]側になってしまうのは確率として非常に高いでしょう。
また[反自然派]側の立場になると、そういったよく分からないと思っているワインに例えばお店で最低でも5、6000円以上するのなら従来のワインでその位の価格を出して飲めば大抵の方はある程度の満足感を得られるワインを注文できるのでよほど興味が無い限りはわざわざ注文することはないでしょう。
これは個人の感情ですがワインを知らなかった人達がそういったボトルに5、6000円以上、グラスに900、1000円以上を出して飲んでいるのは個人的に非常に衝撃な事態で世の中変わったなと仰天してます。
しかし、度々ブログで書いているかもしれませんが、新たに飲み手として加わった[自然派]派閥が日本のワイン市場に留まらずに飲食またそれ以上の範囲にまで幅広い市場にまで貢献が及んでいるのではないでしょうか。
(人によりますが)飲みやすくボトルも、ワインの見た目も印象的。さらに従来のワインでは感じられなかった明らかな旨味が感じられ何もわかっていなくても飲んで直ぐに美味しい、何も考えずに美味しいというのは娯楽の観点からすると最高のものと言えるかもしれませんから、日本においてこれだけ需要が高まるのは必然だったのかもしれません。
また今後、今回の2点について詳しく書ければと思います。
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