ワインと食べ物 マリアージュ ペアリングとは
題名からすると、ワインとマリアージュしたり合う食べ物について教えてくれるのかな?と思いますよね。
しかし今回はそれらは必要ないと言う記事で「これに合う料理、これに合うワイン下さい」と言うのは一先ず置いておきませんか?と言うお話しです。
「これに合う料理、これに合うワイン下さい」と言うのは、おそらく世界共通にレストランなどで非常に便利な言葉として頻繁に使われているでしょう。料理もワインも全てお任せしてしまったり全てをオススメでお店に委ねてしまうという最も残念な〘マル投げ戦法〙もあります。個人的にそれは最悪の行為であると思っていて唯一許されると思う時は、外国でメニューも読めずに何が何だかさっぱりというような状況ならしょうがないと思います。それでも僕は「メルシー」しか知らなかった時でさえ一生懸命メニューを見て自分で決めてオーダーしていました(ほぼ勘でしたが…)
そのような環境ではない限り、特に国内であれば〘マル投げ戦法〙はナンセンスと言っても過言ではないのではないでしょうか。じっくりとメニューを見て選び、分からないことがあれば質問し、迷っているなら相談する。
多少ワインを飲んでいる人であれば、先ずは自分の好きなタイプのワインを注文したり、飲んでみたい味わいやスタイルなどを選んでもらうこと。特に、わからない人ほど合うものを選んでもらったりオススメで済ませてしまう傾向にありますが、そういう人は今まで飲んできた中で自分の好みの傾向を伝え選んでもらって飲むことから初めてみることをおすすめします。丸投げのオススメではなく、好みを伝えた上でオススメしてもらうことが良いと思います。
ほとんどの人は好みのワインを飲むことが何よりも一番〈美味しい〉と感じ満足することが圧倒的に多いはずです。提供されたワインが良質だとして、更に料理との相性も良かったとしても好みでなかった場合は〈ハズレ〉という感覚になる人は非常に多くいます。ハズレと感じてしまうのではなく、先ずワインをわかるところから始めましょう。勿論例外も多く、好みでないワインでも良く感じるような料理とワインの分かりやすい相性というのは沢山あります。しかしそれ以外の場合、合うかどうかが分かるようになるのは一般的日本人の食生活で判断できるには、かなり高いレベルに達する必要がありますし、一般的に日本においてのお酒と相性の良いというときの食べ物は大抵濃い味付けのものが圧倒的で健康的な料理とは言えません。
でも、何も知らない時期にそういうものを食べながらペアリングがああだこうだと言っている時が楽しいんですよね。
さて
先ずは合う合わない以前に、食べ物とワインそれぞれの香りや味・余韻を感じ取れるようになることです。そうは言ったものの感じ取れているかいないかを認識するのが一番難しいんですが…
残念ながらその近道は無いと思います。
1つの方法として、
もしも調味料主体の食事でしたら調味料は塩だけで料理できるようになることをおすすめします。
勿論焼くときのオイルなどは構いません(塩だけで?と思った方は感じとれていない可能性がかなり高いと思って下さい)。塩と茹でる 焼く 煮る 蒸すなどの調理方法で料理を作り続けていくことで、ある程度自然な味覚になっていくでしょう。そしてそれを日々続けていく過程で甘みや苦味などを感じ取る味覚が徐々に付いてくるはずです。そうやって以前は感じなかったものが少しずつ感じ始め、感覚が良くなってくると今まで飲んでいたワインも以前とは違う感じ方がしてくると思います。年齢などにもよるかもしれませんが早いと数ヶ月~1、2年で変化があるかと思います。
そして、そのような食事が日常化すれば健康的でダイエットせずして自然とダイエットにもなるでしょう。僕自身もそれだけでお店をオープンしたての過労からの不摂生で増えた体重が大分戻りましたので。
最近の合う合わないの等の1人歩きしている言葉から世間の表向きをみていると、マリアージュやペアリングというのはワインや料理の味わいなどを感じ取れるようになってからでも良いんじゃないかなとも考えています。
そうなると今までの合わせてきた感覚と全く違う合わせ方になるかもしれませんよ。どうなるかはその感覚が養えてからのお楽しみです。
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